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環境に配慮した紙製の灯ろう 熊野環境会議では熊野の自然破壊と環境汚染を防ぐための自然環境保護活動をされています。「紀南の最終処分場を考える会」や「新宮市海ガメを守る会」などにも参加されている代表の小野さんにお話をお聞きしました。
-発足の経緯について教えてください。 熊野環境会議の発足は1992年6月です。僕はずっと新宮で環境運動をしていたんですが、そのメンバーで1990年に「アースデイ」という環境を守るための世界的な運動のひとつをしたんです。それを2年ほど続けた後も1年ごとにしていたんですが、毎年組み替えるのが面倒だということで熊野環境会議を作りました。 -熊野環境会議を設立した目的は? 「地球規模のことを考えて熊野の自然を守ろう」というのが、設立の目的です。 -会員は新宮市内の方ばかりですか? 会員は今60人くらいいますが、新宮市内の方はそんなに多くないです。熊野環境会議という名前ですから、那智勝浦や三重県側の人もいます。それから、もともとこちらに住んでいた方が富山や高知へ引っ越されてそのまま会員を続けられるという場合もあります。
-富山や高知に引っ越された方は、どういった形で活動されるんですか? 僕らが作っているエコ通信を送ったり、たまにこっちに来たときに情報交換したりするという形ですね。 -現在の活動について教えてください。
-20品目というと結構細かいですね。 そうですねぇ。でも常識的な分別だと思いますよ。これはまた別の話ですが、紀南にはゴミの最終処分場がなく新宮市や勝浦から三重県の方まで運んでいるので、今、田辺から南の27市町村で最終処分場をつくろうとしているんです。その検討委員会にも僕は入っていて、そこでも最低15品目に分けましょうという方針を出しました。各市町村が同じ最終処分場を使うんだったら同じ減量をしようをいうことでね。そういうことから考えるとそんなに細かい分別ではないんですけどね。 -新宮市エコ広場について。 分別は市内に135箇所ある新宮エコ広場というところでしています。エコ広場によって少し違いますが、基本的に朝6時〜8時半までオープンしています。各家庭でだいたい分けておいてもらったゴミを、ここに持ってきてもらって19品目に分けます。分別は自分たちでしてもらいますが、協力員というメンバーが何人かお手伝いという形でいるので、わからなければ指導しています。 -なるほど。そこで分別したものを最終処分場に持っていくんですね。 中間処理したものをね。だいたい普通の町ではリサイクルセンターというのをつくっていて、そこで集めてきた紙・ビン・鉄とかのゴミを分別するんですが、新宮ではリサイクルセンターというのを小さくしておいて、市民が分ける。そして分けたものを次の業者が持っていくというシステムになっています。リサイクルセンターを建てる費用を節約したということです。 -みなさんきちんと分けられていますか? 今でもやっぱりできない人はおりますね。資源物ですから洗ってきてもらわないといけないんですが、洗えない人もいる。お年寄りの人になるとだんだん難しくなるんで、市が直接集めにいく「ふれあい収集」というシステムもあります。 -そのほか熊野川に関する活動にはどのようなものがありますか? 以前、熊野川の河川敷に不法投棄をしていた業者がいて、それを取ってもらうよう運動しました。場所は檜杖のちょっと上のあたりです。それから河川清掃や、毎年8月15日には「水辺の灯火」という精霊送りをしています。 -「水辺の灯火」をはじめられて何年くらいになりますか? 今年(2007年)もやるとすれば8年目になります。ちょうちんや飾り物を流したり燃やしたりしないでいいように、僕らで手作りの灯籠をつくって岸辺に並べて、そこからこちら側に飾り物を置いてください、飾り物も少なくしてください、とお願いしています。川に流すと環境汚染につながりますし、燃やすとプラスティック類からすごい黒煙があがりますので。おかげで今は燃やすこともなくなりましたし、お飾りなんかも少なくなりました。灯籠はだいたい500くらいつくります。 -お客さんもたくさん来られるんじゃないですか? そうですね、浴衣を着た方もたくさん来られます。火が灯った光景はすごくきれいですね。あと、この地域では「きりこ灯籠」というものも使います。新宮でも佐野の方へ行くともう使うのをやめてしまって、せきひ灯籠と提灯ということで制限しているところもありますけどね。昔は亡くなった方がお金持ちの家ですと、きりこ灯籠を20から30くらい親戚からあげてもらっていたんですが、ここのところはだんだん少なくなってきてますね。 -市田川のEM菌活用にも関わりがあるとお聞きしました。 熊野環境会議のEM部会という形で活動していました。けど市田川の場合むずかしいのは、熊野川の水をポンプアップしているでしょう。するとその効果というのがわかりにくいのですよね。勝浦の方ではEM菌で川の状態がよくなったと聞きますし、市田川でも臭いがちょっと消えたとかぬめりがなくなってきたという話はあるんですが、目立って効果がでたという形にならなかったんです。その理由のひとつに住民に広がらなかったということもあるんですよね。市田川に対してのEM菌の量が少なかったんじゃないかな。だからもう少し僕らもサポートできたらよかったんですけど。 -現在、市田川の水の状態は? 汚水を流していたたくさんの養豚業者が全部なくなったこと、あとポンプアップによって、一番汚い時期と比べると見た目にはきれいになったと思います。酸欠で魚が死んだりということもなくなりました。まだかなりにおいのする場所もありますが、魚が増えたおかげで川にくる鳥が増えたということは現実にあります。それとポンプアップについては、知らない間に決まっていて反対するひまもなかったので、もっと行政と市民との対話か何かがあればよかったのになと思います。 -熊野環境会議のこれからについて聞かせてください。 新宮方式をはじめてゴミの全体量は20パーセント減りましたが、全国平均からするとまだ多いと思います。ですから新宮市でももっと減らさないといけないし、さらには熊野全体で減らす必要があります。ごみを減らすということは、ものを生産する段階から考えていかなくてはいけない。だとすると、もっとつつましい暮らしをしないとだめでしょうね。このままでは近い将来、地球温暖化など様々な影響がでてくることが明らかなのに、あまりにものんびりしていると思いますけどね。僕らはもっと危機感を持っています。 -行政との対話を重ねながら環境問題に取り組んでこられた熊野環境会議のみなさん。新宮方式によるゴミの減量など、その結果は目に見えるかたちであらわれています。これからの活動にも期待しています。本日はどうもありがとうございました。 |
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